大町市の高台に完成した二世帯住宅です。
古家を解体しこのイエを建てた理由は、家族形態や生活リズムの変化に対応させるため。
東西に緩やかに傾斜している土地なので、
その高低差を利用するためスキップフロアを採用しました。
内部空間は全部で5層にて構成されています。
各層にはそれぞれ明確な役割があり、
その空間同士が広がりを感じさせながら繋がっています。
1階下層は玄関と親世帯の空間。
1階上層のLDKはこのイエの中心となり、
木製建具の大開口や吹抜けから自然の恩恵を迎え入れつつ、
その他の層に様々な恩恵を発信しています。
2階下層(中2階)には客間として使える和室を配置。
2階上層は子世帯の寝室と眺めの良いダイニングキッチンがあり、
家族の生活リズムに合わせて使えるようにしております。
また和室と空間を繋げることにより、床レベルの違う一つの大空間として使うことも可能にしました。
そして5層目は子供部屋のロフト。
赤松の床と珪藻土の壁が、室内をやわらかい雰囲気にしてくれています。
このイエ、そしてこの空間から新たな生活が始まっていきます。
その物語を見守っていきたいと思っています。
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深い軒と木部の色のコントラストが印象的な外観に |
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親世帯の居間にはご近所さんの憩いの場として土間を |
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大開口になる木製建具が光を呼び込む1階LDK |
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大きなキッチンはすべてを見渡せる場所に |
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階段を上って2階下層へ |
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大きな吹抜けは光と風と笑い声をもたらしてくれます |
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中二階に設けられた堀コタツ式のワークスペース |
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客間として使える和室は面白い空間になりました |
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2階のダイニングキッチンはお洒落なバーのような雰囲気に |
竣工 | : 2014年12月 |
用途 | : 専用住宅 |
所在地 | : 大町市社 |
延床面積 | : 191.00m² |
施工 | : 施主直営(分離発注方式) |